先日、真岡線益子駅付近でSLと出会った。あわててカメラを向けたが、ピントはいまいち。
(90日をすぎて投稿がないとトップに広告が表示されるというので、とりあえず)
最近、家の庭で鶯をよく見かける。とくに天気のいい朝方、たいがい一羽で飛んでくる。春の鶯と違って滋味だが、なかなか愛らしい。
調べてみると、鶯は冬場、山から平地に下りてきて餌をさがすのだという。鳴き声ははっきりと聴いたわけではないが、チャッ、チャッと鳴くそうだ。この冬の鶯、季語にもなっている。
仕事場のすぐ外の板塀によく留まるので、そのたび写真に撮ろうとする。が、気配を感じるのか、カメラを向けたとたん、飛び去っていく。これまで何度試みたことか。
それがきょう、やっと撮れた。少しあわてたのであまり写りはよくないが、たぶん、それだとわかってもらえると思う。自慢にもならないけれど、とりあえず記念に掲載しておきたい。
あとはおまけ。
先日、秩父のほうに行ってきた。ほんとうは「秩父夜祭」にあわせて行きたかったのだが、それがかなわなかった。そのぶん、というわけでもないが、小鹿野温泉に一泊してきた。
帰り、川越にも寄った。そのときの写真を二枚ほど。
栃木県益子町の北部、林のなかにぽつんと一軒のギャラリーがある。noie (ノイエ)という。「の家」を意味するらしい。「の家」の前にはいろんな言葉(あるいは記号でもいい)が入りそうだ。「おれ」でもいい、「X」でもいい。オーナーがそう考えたかどうか知らないが、勝手にそう思っている。
ギャラリーのオーナーは中村学さんという。自身もアーティストだ。以前、このギャラリーで「古川百合子、成井美沙子二人展」が開かれ、そのときはじめてお目にかかった。成井美沙子さんは成井恒雄さんの奥さん(お二人とも故人)で、わが娘の姑。古川百合子さんは、わたしが益子に移住してからお世話になっている診療所の奥さんで、成井恒雄さんの弟子だった。そんな縁だ。
その中村さんの作品展が、この Gallery noie で開かれている。で、早速見にいった。
案内のポストカードには「見捨てられたモノたちに」とあった。なるほど、作品はうち捨てられた釘や針金、木片といった廃品ばかりでつくられている。その一つひとつはもはや用無しとして棄てられた物だが、中村さんはこれら廃品を組み合わせて、そこに新たな生命を吹き込んだ。それがなんとも懐かしく、またいとおしい。じっと見ていると、なにやら胸が熱くなってくる。
そのうち、思いがけず、松本俊介の絵が浮かんだ。たとえば、「Y市の橋」とか「運河風景」とか「駅」といったような。その唐突さに自分でも驚いたが、あとになって考えてみて、両者にはどこか通底するところがあるようだと思った。
なかで、気に入ったのが上の作品だ。後日娘たちが見にいったおり、頼んでキープしておいてもらった。展示会が終われば、たぶん手元に届くはず。待ち遠しい。
なお、展示会は11月30日まで開かれている。