文学・文芸

仄暮れて 盛るヘチマに 頭垂れ

庭の垣根に植えた白樫の一本に夏の初めごろから蔓が生えてきて絡みつき、放っておくうち、花が咲いて実がなった。その実がどんどん大きくなって、またたく間に30センチ近くまで成長した。キュウリにしてはずいぶんと大きいし、太い。 調べてみると、どうや…

野里征彦著、震災小説集『渚でスローワルツを』が刊行

岩手県に在住しながら旺盛な創作活動をしている野里征彦の新しい作品集が、このほど本の泉社から出版された。著者は東日本大震災時の津波で大きな被害を受けた被災地に住んでおり、これまでも被災地、被災者の位置からいくつもの作品を紡いできた。新著には…

『暗いブティック通り』や『ストーナー』のことなど

昨年の12月はじめから身辺にかかわることで多忙をきわめ、一年を振り返る余裕もなく、あっという間に年を越してしまった。それが、年が明けてもなおつづき、松の内を過ぎてようやく人心地ついた。気がつけば、本ブログを一ヵ月も投げ出していた。 おかげで…

北原耕也著「野中クインテット」(承前7)

ひきつづき、北原耕也の短編小説「野中クインテット」を掲載します。今回が最終回です。

北原耕也著「野中クインテット」(承前6)

ひきつづき、北原耕也の短編小説「野中クインテット」を掲載します。今回はその六回目。

北原耕也著「野中クインテット」(承前5)

ひきつづき、北原耕也の短編小説「野中クインテット」を掲載します。今回はその五回目。

北原耕也著「野中クインテット」(承前4)

ひきつづき、北原耕也の短編小説「野中クインテット」を掲載します。今回はその四回目。

北原耕也著「野中クインテット」(承前3)

ひきつづき、北原耕也の短編小説「野中クインテット」を掲載します。今回はその三回目。

北原耕也著「野中クインテット」(承前2)

ひきつづき、北原耕也の短編小説「野中クインテット」を掲載します。今回はその二回目。

北原耕也著「野中クインテット」を公開します

今回から週一回、計七回にわたって、北原耕也の短編小説「野中クインテット」を公開します。一年前、仙台市にあるサークル誌に掲載した作品ですが、すでに次号が出ているので転載することにしました。 ルビが多いのでそのままでは掲載できず、いったん画像に…

震災後文学について考える

ずっと、震災後の文学について考えてきた。そのために、この間、そうした小説やそれらを論じた評論を可能なかぎり読むよう心がけてきた。とはいえ、発表された作品の数からすればごく一部にすぎず、それでなにかがわかったという気はまだしていない。 自宅か…

『こつなぎ物語』刊行を祝う会に出て思うこと

野里征彦著『こつなぎ物語』がこの春完結し、第二部、第三部が同時出版された。その「刊行を祝う会」がこのほど盛岡市で開かれ、案内をもらってわたしも出席した。「会」は岩手こつなぎの会と民主主義文学会盛岡支部が主催したもので、岩手県内外から70人…

野里征彦著『こつなぎ物語』第二部、第三部が出版、完結

岩手県北部、小繋山の入会権闘争に材を取った野里征彦の小説『こつなぎ物語』がこのほど第二部、第三部と同時出版され、完結した。 完結に当って著者からメッセージが届けられたのでここに紹介し、あわせて、この機会にぜひまとめてお読みいただけるようお願…

『ビッグイシュー』10周年―あらためて路上生活者のことを思う

『ビッグイシュー日本版』がまもなく10周年を迎える。新聞の報道で知った。継続的な読者ではないので意識していなかったが、知らされてみればやはり感慨深いものがある。 わたしが初めて『ビッグイシュー』を手に取ったのは2004年の夏ごろだったと記憶…

野里征彦著『こつなぎ物語』が出版

野里征彦の新著『こつなぎ物語』がこのほど刊行された。岩手県二戸郡一戸町字小繋の小繋山の入会権闘争に材を取った小説で、今回出版さされたのはその第一部。本書では、事件の発端となった1915年(大正4年)の大火から、1932年(昭和7年)の盛岡…