初サンマを棒鮨にしてみた

 少し前になるが、大船渡の友人からサンマが届いた。
 大船渡漁港でことし最初の水揚げがあったのが確か9月の初めごろで、友人はすぐ港の業者に電話を入れて、いち早く送ってくれるよう手配してくれた。ところが、そのあとさっぱり水揚げがない。結局、月なかをすぎてようやく送られてきた。早速礼を言うと友人は、ことしは久しぶりに豊漁になりそうだと聞いていたがなんだか雲行きがあやしくなってきた、と言う。
 送られてきたサンマは形のいいものばかりだった。早速、娘たち家族にお裾分けし、刺身、ぬた、塩焼きなどにして食べた。それでも食べきれず、最後は棒鮨にした。こうしておけば、数日は持つ。いや、単に日持ちするだけではない。これがなかなかの美味なのだ。
 こうして、20本あったサンマをわずか3日で食べ尽くした。

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 それから4、5日して、こんどは女川にいる妹からもサンマが送られてきた。が、これもほぼ3日で食べ尽くした。
 サンマは町のスーパーでも売っている。しかし内陸のせいか、生食できるサンマにはめったにお目にかかれない。並んでいるのは、生サンマをうたっていてもたいがい焼き物や煮物用で、解凍サンマも少なくない。そのうえ形もいまいち、食べるのが気の毒になるくらい痩せているのもある。住み心地のいい町なのだが、これだけは少々切ない。