季節

老人が手紙にこめた「窓あけて窓いっぱいの春」

3.11大震災の津波で被災し、いまも釜石市鵜住居の仮設住宅に暮らしている老人から手紙が届いた。手紙には先日訪ねたことへの礼に加えて、「窓あけて窓いっぱいの春」という山頭火の句が書き添えられてあった。 手紙はうれしかった。が、一方で、東側を山…

にかほ市金浦の「掛魚まつり」を見にいく

秋田県にかほ市金浦に、元禄時代から300年以上もつづく「掛魚(かけよ)まつり」という伝統行事がある。掛魚(かけよ)とは、案内によれば、「漁から帰った漁師が氏神様や恵比寿様にお供えする魚のこと」だそうで、金浦では金浦漁港で水揚げされた大鱈が使…

『暗いブティック通り』や『ストーナー』のことなど

昨年の12月はじめから身辺にかかわることで多忙をきわめ、一年を振り返る余裕もなく、あっという間に年を越してしまった。それが、年が明けてもなおつづき、松の内を過ぎてようやく人心地ついた。気がつけば、本ブログを一ヵ月も投げ出していた。 おかげで…

再び、にかほ市金浦へ

このところ、頻繁に出かけまくっている。といって、忙しく出歩かなければならない用事があるわけではない。むしろその逆で、用事なんてあってないも同然。にもかかわらず、出て歩く。 やっと気持ちのいい季節になり、家のなかにじっとこもっているのがつらく…

秋の気配に、肘折温泉を訪ねる

計画していた地元の文学サークルの合宿がとりやめになった。会合はともかく、久しぶりの飲み会になると楽しみにしていたのだったが、肩すかしを食らった。ビールを差し出されて、受けるつもりが不意に引っ込められたみたいな、なんとも間が抜けた気持ちだっ…

暑中お見舞い申し上げます

5月、長野で

5月のある週末の三日間、長野県に行った。栃木県益子にいる娘たちから、仕事で松本市のギャラリーを訪ねるので合流しないかと誘われ、魂胆は見え見えだったけれど、かねてから行きたかったところだったのでそれに乗った。 昔、短い期間だったが旅行会社に勤…

梨を食して友を想う

高知の友人から新高梨が送られてきた。友人は高知市針木で梨園を経営していて、毎年この季節になると自分の農園で作った梨を送ってよこす。大きさは年によって異なるが、今年は700グラムほどのものだった。 針木産の新高梨はみな大玉で、以前送ってもらっ…